アラート到達監視機能
1. 機能概要
指定した条件に一致するアラートを受信しない状態が継続した場合に異常をエスカレーションする機能です。 具体的には、到達監視パターンにマッチするアラートが規定期間内に規定件数受信しなかった場合に異常と判断し、エスカレーションします。 監視方式は、定時監視、または一定間隔から選択できます。
監視方式 | 用途 |
---|---|
定時監視 | 定期的なバックアップや再起動の正常性確認 |
一定間隔 | ヘルスチェック |
2. 到達監視パターンの設定方法
到達監視パターンの設定については、パターンの基本設定画面 を参照してください。
3. 異常検知時のエスカレーション内容について
異常検知時にエスカレーションされるエラーメッセージについては、到達監視パターンのメール通報 を参照ください。
4. 日またぎ設定
到達監視パターンを日またぎで設定する場合、適用期間の「有効終了時間」に24:00以降の時間を指定することで、日を跨いだ時間帯を指定できます。 監視方式が定時監視である場合、「開始時刻」、「終了時刻」も同じ値を設定します。
定時監視で終了時刻に24:00以降の時間(24:00-47:59)を指定する例
定時監視の開始時刻を「18:00」、終了時刻を「30:00」、適用期間の有効曜日を毎週「日/月」、 有効開始時間を「18:00」、有効終了時間を「30:00」と指定した場合、下記の時間帯に到達監視が動作します。
* 日曜
* 18:00-06:00(翌日)
* 月曜
* 18:00-06:00(翌日)
一定間隔で終了時刻に24:00以降の時間(24:00-47:59)を指定する例
一定間隔の監視間隔(分)を「5」、適用期間の有効曜日を毎週「日/月」、 有効開始時間を「18:00」、有効終了時間を「30:00」と指定した場合、下記の時間帯に到達監視が5分間隔で動作します。
* 日曜
* 18:00-06:00(翌日)
* 月曜
* 18:00-06:00(翌日)
5. 注意事項
- プロジェクト管理のメールによるアラート受信、APIによるアラート受信のいずれかが有効である場合に到達監視を行います。
- 監視中にパターンを更新すると現在実行中の監視は中断され、パターン更新時刻以降の監視可能な期間に監視を再開します。
- 監視方式が一定間隔で監視間隔をX分の場合、監視開始時間からX分ごとに、直近X分間のアラート到達状況をチェックします。例えば、監視時間が15:00~17:00で監視間隔が60分の場合、監視開始時間から監視間隔で区切り(15:00~16:00/16:00~17:00)で、その期間にアラートが発生しているかをチェックします。そのため以下の挙動にご注意ください。
- 指定した監視間隔以上の間、アラートが未到達の場合でも通報されないことがあります。
- 例1.監視間隔が60分で有効時間が15:00~17:00であり、アラートが15:29および16:59に到達する場合、監視間隔の60分を超す15:30~16:58の間アラートが未到達ですが、15:00~16:00、及び16:00~17:00の間にアラートが到達しているため、通報は一度も行われません。
- 監視間隔に満たない区間については監視をスキップします。
- 例2.監視時間が監視間隔に満たない場合:監視間隔が60分で監視時間が15:00~15:30の場合、15:00~15:30の区間の監視はスキップします。
- 例3.終了時間が設定されており、最後の区間が監視間隔に満たない場合:監視間隔が60分で監視時間が15:00~16:30の場合、16:00時点でチェックを行います。16:00~16:30の区間の監視はスキップします。
- 指定した監視間隔以上の間、アラートが未到達の場合でも通報されないことがあります。